腹腔鏡手術とは?

腹腔鏡手術は1989年にアメリカで開催された学会で、腹腔鏡下胆嚢摘出術の手技が紹介されて以来、ヒト医療で急速に普及し、現在、消化器疾患に限らず様々な手術が腹腔鏡で行われるようになってきました。

また、獣医療においても避妊手術などを含め様々な手術が腹腔鏡で行われるようになってきています。

腹腔鏡手術はトロッカーという筒状の器具を設置し、そこを通して直径5mmの小さな内視鏡や鉗子を入れてモニターを通して大きく拡大されたおなかの中を見ながらおこなう手術です。

今まではおなかを大きく開けないとできなかった手術が5~10mm程度の小さな傷2~3カ所のみでおこなえます。

動物への痛みや体への負担が少なく、早期に退院できることが最大の利点と言われています。 その腹腔鏡手術によるメリット・デメリットを詳しく解説します。

腹腔鏡手術のメリット

  • 5mm程度のキズが2~3ヶ所で手術が可能
  • 術後の痛みが少ない
  • 臓器が空気にふれないため術後癒着が少ない
  • 拡大した術野で安全に手術が可能
  • 傷が小さいため、手術による体内の炎症を抑えられ痛みが少ない

傷口の大きさ

写真のように、お腹に約5mmの穴を2~3カ所開けて手術を行います。開腹手術だとお腹を大きく開けるので、傷口の大きさが全く違います

腹腔鏡避妊手術の術後

入院期間

腹腔鏡手術ではほとんどの場合日帰りで手術できます。

腹腔鏡手術のデメリット

  • 手術の内容によっては開腹手術と比較して手術時間が延長することがある
  • 主に器械を用いて手術するため、術者の感触が乏しくなる
  • 視野を確保するために行う炭酸ガス気腹処置により呼吸や循環が影響を受ける
  • 特殊で高価な機器、器具が必要になる(費用が割高になる傾向がある)
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